子供たちには復活させたいトンボ捕り
捕ってはダメ、採ってもダメ、撮って良いのは写真だけと言う世の中の風潮ですが、『カエルの分校』は、これで良いのだろうかと思っています。
なつかしい生きものたちの減少に歯止めを掛け、生きものを増やし、
私たちが子どもの頃に体験して来たように、せめて子どもたちには、生きものを捕まえたり、草花を摘んだり出来る、そんな自然を回復させたいと願っています。
それは、自然を悪化させ、傍観して来た私たち大人の責任でもあると思うからです。
かつて、夏休みの定番であった子どもたちの昆虫採集や、植物採集、押し花作りなども復活出来たらと願います。
そうすることで、小中学校の中にも、学区内の自然を診ることの出来る先生が復活すると思います。
子どもは、見るだけではなく、実際に触れて五感に感じてこそ、興味や関心が高まり、自然や生きものに対する感性が磨かれ、科学する心が養われると『カエルの分校』は思っています。
↑ 『カエルの分校』が、かつての田んぼを、なつかしい生きものの生息空間として維持管理している
「カエル谷」でトンボ捕りをする子どもたちです。
魚やカエル、そしてトンボなど、自由に捕ってもらっています。
ただ、捕った後のまとめのときに、特別な種や、持ち帰っても育てるのが難しいものは放してもらっています。
捕り始める前に、それらのことを話していますので、子どもも大人の方にも理解してもらっています。
私たち『カエルの分校』は、子どもが捕ったぐらいでは消えないぐらい生きものたちに満ちた空間になるよう努力しています。
↑ 毎年恒例になった「夏休み自然教室」です。小学3年生未満は保護者同伴で参加していただいています。
■大人が生きものを捕ることをどう考えるか
①現状は数が少ないので、個人が標本にしたり、持ち帰って飼育したりするための捕獲は、分校生にはその行為を勧めません。 これは植物の場合も同じです。
出来れば世の中の人たちにも、そうあってほしいと願います。
②なお、持ち帰らず、種の確認のためにネットを振るうことは、良しとしています。
その理由は、捕まえて確認しないと、同定出来ない種が多いからです。
但し、国立公園などでの捕獲禁止区域にあっては、一般の人たちに誤解を招かないようにするため、許可章などをつけるか、許可が下りない場合は、ネットを振りません。
③カエル谷での捕獲は、事前届出があった場合、目的を確認した上で、種と数を限定し許可を出すこともあります。 (無断捕獲の禁止)
④知らない人が保護地区などでネットを振っていた場合に遭遇したら、目的などを確認することはありますが、乱獲につながらない場合は、クレームはつけません。なぜなら取り締まる立場にないからです。
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